【FIRE後の社会保険と税金について解説】年金の繰り下げ受給は長生きリスクへの対処に最適

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FIREの計画を立てるときに心配になるのは長生きして資金が尽きてしまう長生きリスクです。

日本では40代より上の年齢で一度会社を退職してしまうと、その後同じような給与がもらえる会社に就職するのはハードルが高いこともあり、FIREできる資産がある方でも、どうしても保守的に「長生きした場合にはもう少し資金が必要になるかも知れない。もう少し資金が貯まってから退職しよう」と考え、なかなかFIREに踏み切れないという方もいます。

対処法は、毎月の収入≧毎月の支出にすること。
年金生活に入ってから、毎月の収入が支出を上回っていれば、安心して老後の生活ができます。

逆に毎月の収支がギリギリだったり、貯蓄を取り崩して生活をする場合、精神的にはなかなかしんどいものがありますし、幸福度が下がってしまいます。

この、毎月の収入≧毎月の支出の状態を作るのに年金の繰り下げ受給はかなり有効な手段です。

年金の繰り下げ受給の仕組み

年金の繰り下げ受給とは、「年金の受給開始年齢を自主的に遅らせることによって、年金受給開始後の毎月の年金受給額を増やすことができる」というものです。

例えば、年金の受給開始年齢を70才からにすると、毎月の年金額が42%増えます。
夫婦合わせて元々が月20万円の年金受給額だとして、70才からの受給にすると月28.4万円になります。

年金の繰り下げ受給は損か得か。繰り下げ受給をおすすめする理由

年金の繰り下げ受給については、よく”損か得か”という話になります。
それに対する回答としては、以下の通り、83才まで生きて年金を受給すると、”得(=通常受給より多くの年金合計額を受給できる)”になります。

65才受給開始70才受給開始
年金額/月20万円28.2万円
年金額/年240万円338万円
75才まで受給2,400万円1,690万円
80才まで受給3,600万円3,380万円
85才まで受給4,800万円5,070万円
90才まで受給6,000万円6,760万円

一方で、83才より前に亡くなってしまうと、年金がたくさんもらえなくて”損”をしたと思う人もいるかもしれません。

しかし、年金というのはそもそもが働けなくなった後の老後の長生きリスクに対処するためのものであり、生きている間の生活費を賄えればそれで充分お役御免なのかな、と思います。

繰り下げ受給のより大きなメリットは、毎月の収入≧毎月の支出という状態をつくれることだと思います。これにより、生きている間は資産の残高を気にすることなく思う存分長生きすることができます。

個人的には、このことの方が年金を多くもらうかどうかよりよっぽど大事なことだと思います。

繰り下げ受給の運用利回りは年利8.4%

5年間繰り下げ受給をすることにより、年金額は42%増加します。
これは単純計算で42%÷5年=年利8.4%になります。

老後の安定性重視のポートフォリオで年利8.4%で資産運用することはかなり難しいです。
A)保有資産を取り崩して65-70才の生活資金に使い年金は繰り下げ受給する。
B)年金を65才から受給して保有資産の取り崩しを少なくし、その間保有資産を自分で運用する。
A)とB)を比べたとき、A)が経済的にも有利な選択になります。

ちなみに高利回りで年金受給額が増えるのは死亡リスクがあるためです。通常の運用だけで考えると8.4%で国が資産運用できる訳ではないですが、死亡による(国からすると)年金支払い総額の減少も加味すると、この割合で年金受給額を増やしても割が合うということなんだと思います。

先にも述べた通り、年金は長生き保険のようなものなので、長生きした場合のリスクに備え、早く亡くなってしまった場合は諦めても何も困らないので諦めましょう。

まとめ

子孫に資産を残したい、というのでない限り、年金を繰り下げ受給するのが長生きリスクへの備えとしてはよいと思います。

よく年金だけで老後の生活費を賄えない、いくら資産を保有すればよいのか不安というような声を聴きますが、70才までの生活費を計算し、そのために必要な資産をため、70才以降は年金で毎月の収入≧毎月の支出という構造をつくる方がFIREの計画は立てやすいです。

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