伊藤園の値上げ/インフレ環境下での資産運用

資産運用コラム・時事解説
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昨日の新聞で、伊藤園の値上げの記事を読みました。

  • 「おーいお茶 緑茶」600mlが194円→216円(111%)
  • 「タリーズコーヒー バリスタブラック」が194円→237円(122%)
  • 全商品の約半分の195品目を値上げ

ということで、結構な値上げです。

今回は、商品の値上げ=物価上昇=インフレ環境下での資産運用について、考えてみます。

商品の値上げで、お金の価値が下がります

商品の値上げで、お金の価値は「明確に」下がります

値上げ前は、194円持っていれば、「おーいお茶」1本が買えましたが、値上げ後は、194円持っているだけでは、「おーいお茶」を手に入れることができません。

「おーいお茶」を手に入れたければ、216円のお金を持っていないといけません。

すなわち、「おーいお茶」と交換できるかという視点で考えると「今日の194円」と「明日の216円」が等価ということになります。

明日の194円で買える「おーいお茶」は600mlではなく、600ml×194/216=538mlです。

言い換えると、「今日の194円」は約11%(600ml→538ml)も価値が下がったことになります。

このように、「商品の値上げ」=「物価上昇」=「インフレ」=お金の価値が「明確に」下がるということです。

「インフレ率2%」とか言われると、「何となく大変だなー」というぐらいしか感じませんが、自分の持っているお金の価値が、日に日に「明確に」下がっているのです。

例えば、「モノの価格があがる」のではなく、「モノの価格は同じで通帳の残高が減る」であれば、みんなもっと焦ると思います。

でも、起きていることは同じことなんです。

では、どうすればいいのか?

いま持っているお金は放っておくと、どんどん(価値が)減っていきます。

では、どうすればいいか、というと「お金を放っておかず、増やす必要がある」ということです。

インフレ率と同率、お金が増えれば、ようやく、お金の価値は「維持」されます

本当に増やそうとすると、インフレ率以上の利率でお金を増やさないといけません。

では、どうやって増やせばよい?

基本的には、「商品の値上げで恩恵を受けるところ(企業)に乗っかって、自分も値上げの恩恵を受けるポジションをとる」必要があります。

乗っかり方は、

  • 「社員」として働いて、「賃上げ」の形で、受け取るお金を増やす
  • 「株主」になって、「増配」や「株価上昇」の形で、「商品の値上げ」相当の「お金」を受け取る

といった方法があります。

これらのポジションを取らず、自分がただ「消費するだけ」のポジションだと、「商品の値上げ」は「支出の増加」「持っているお金の(実質的な)価値の減少」だけを被ることになります。

インフレが、今後毎年続いていくと、影響はものすごい大きいです。

日銀のターゲットである2%のインフレが続くと、「おーいお茶」600ml194円が、10年後には236円、20年後には288円、30年後には351円になります。

194円で買える量は、今600ml、10年後493ml、20年後404ml、30年後331mlとなり、30年後には約半分の量しか飲めません。

「おーいお茶」だけでなく、他の食品や、教育費、医療費、家賃なども同じ2%で値上がりしていくとすると、もの凄いインパクトです(例えば、いま60㎡の家に住める→同じ家賃だと30年後には33㎡にしか住めない)。

このように「インフレ」は、長期で見るとものすごく「お金の価値を下げます」

2%のインフレでもこのインパクトです。

今回の伊藤園の値上げ率は11%とか22%です。

同日の新聞で東京海上が「自動車保険の保険料を5%上げる」という記事もありました。

実際には2%以上の値上がりをしている商品やサービスはたくさんあります

このような状況を踏まえて考えると、「商品の値上げ」の利益を「賃上げ」の形で受け取る「社員」もしくは「増配」や「株価上昇」の形で受け取る「株主」のポジションを取らないと、悲惨なことになります

特に、現役世代は「社員」として「賃上げ」によって「インフレ」に対応することができますが、FIRE民は「株主」のポジションを取らないと「インフレ」に対応することが難しくなります。

FIRE民にとっての脅威は「インフレ」です。

「インフレ」に負けない資産運用をすることを意識して、インフレに強い「株式」や「不動産」などを運用資産の中に、何かしらの形で取り込むようにするのがよいと思います。

まとめ

今回は、「商品の値上げ」=「インフレ」の影響について、紹介しました。

「インフレ」によるお金の減少は、目に見えないだけに非常に厄介です。

「リスクをとりたくない」という考えによる行動(例:お金を普通預金で置いておく)が、「確定リスク」を取っていることにつながります

もちろん闇雲にリスクを取ればいいということではありません。

しっかりリスク分散をした上で、「商品の値上げ」=「インフレ」に負けないリターンが期待できるポートフォリオを構築して、資産運用を行わなければいけません

「目に見えない」だけに注意しておかないと、気づかないうちに、損をします。

インフレ時代を意識して、デフレ時代とは異なるマインドで、資産防衛のためにも資産運用をしっかりしていければと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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