2022年になりました。
今年は米国で利上げが予定されており、これまでずっと右肩上がりだった米国株についても株価調整の局面があると予想する方も多いです。
今回は、そもそも米国株が上昇してきた背景について日本株との比較をすることで検証してみたいと思います。
この記事を読んでわかること
- 米国株の株価が上昇してきた背景
- 長期目線での株式投資における銘柄選定のポイント
米国株の株価が上昇してきた背景
ここ数年、米国株の株価が上昇してきたことには、様々な背景があります。
例えば、金融当局による大規模金融緩和が続いてきたことがその最たる理由です。
特に米国ハイテク銘柄(GAFAM等)の株価はここ数年で何倍にもなっており、これらは金融緩和による緩和マネーの流入が理由として挙げられています。
一方で、株価上昇の背景にはそもそもの企業業績の伸長ということがあるのも事実です。
以下で過去5年(2016~2020年)の間に、企業業績がどのように伸長したのかを、日本株との比較でみてみたいと思います。
Amazonの過去5年の業績
以下はAmazonの2016年と2020年を比較したものです。
この間、株価は4倍以上になっていますが、利益は何と9倍になっています。
1株あたり利益(EPS)も8.5倍になっており、そのことからすると、株価が上昇するのは当然と言えます。
株式投資というのは基本的にはその会社のオーナーとなってその会社を一部所有する、ということですから、もちろん会社が大きくなればその利益を享受することができます。
| 16/12 | 20/12 | ||
| 利益 | 2,371 | 21,331 | 900% |
| 株価 | 749 | 3,256 | 435% |
| EPS | 4.9 | 41.8 | 854% |
| PER | 152.9 | 77.8 | 51% |
JTの過去5年の業績
次に比較のために日本株のJTの2016~2020年をみてみます。
2016年から2020年の間に株価は45%下落しています。
業績を見てみると2016年には4,216億円の利益を稼いでいましたが、2020年には3,102億円まで減少しています。
自分がオーナーの会社がより小さい利益しか稼ぐことができなくなった訳ですから、もちろんオーナー持ち分を新規で買いたい人は以前より少ない金額しか出したがりません。
よって株価は下がります。
このように基本的には株価というのはその会社の持ち分をいくらだったら買いたいか、という値段ですから、会社の利益や資産が大きくなれば値段はあがりますし、小さくなれば下がります。
| 16/12 | 20/12 | ||
| 利益 | 4,216 | 3,102 | 74% |
| 株価 | 3,844 | 2,102 | 55% |
| EPS | 235 | 174 | 74% |
| PER | 16.4 | 12.1 | 74% |
ダイキン工業の過去5年の業績
今まで見てきたように株式投資=会社の一部の購入なので、会社の利益が伸びれば値段(株価)はあがります。
たくさん利益を稼いでくれる会社のオーナーになりたい!という人が多いのは当然。そしてこれは何も米国株なら上がる、日本株は下がるという話ではありません。
以下は、世界的空調メーカーであるダイキン工業の2016年と2020年の比較です。
株価は2倍以上になっています。
利益は2016年には1,369億円を稼いでいた会社が2020年には1,707億円を稼ぐようになりました。
このように日本企業であっても会社の利益が大きくなっていれば株価は上昇しています。
| 16/12 | 20/12 | ||
| 利益 | 1,369 | 1,707 | 125% |
| 株価 | 10,735 | 22,920 | 214% |
| EPS | 469 | 583 | 124% |
| PER | 22.9 | 39.3 | 172% |
長期投資における銘柄選定のポイント
株価はいろいろな要素で上がったり下がったりします。
そのため短期的に見ると業績が伸びている会社の株でも大きく下がることはあります。
一方で、会社の業績が伸びていってより多くの利益を安定的に稼ぐようになれば、もちろんその会社のオーナー権の価値はあがっていきますから、長期的に見れば株価はあがっていくのが自然です。

私は個別銘柄に投資する際は、その会社が今後大きくなっていきそうか、その会社の提供している商品やサービスが将来的に伸びていくイメージがもてるかどうかを見て投資をしています。
まとめ
今回は米国株の株価上昇が今後も続くのかどうかについて、投資対象先の会社の価値が将来的に向上していくかに着目して判断していくことを紹介しました。

株式投資の本質に立ち返って、長期的な目線で、オーナー権を保有する価値がありそうな企業に投資していきたいと思います。



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