賃上げするということは、物価上昇も続くということです。
なぜなら、「賃上げ=企業にとってのコストの増加」だから。
賃上げしたベースでの賃金を企業が払い続けるためには、企業はその分多く儲けなければいけません。
多く儲けるためには、、、商品の値段を上げる。
すなわち、物価は上がる、ということ。
賃上げと物価の関係
基本的には「いたちごっこ」です。
労働組合が物価上昇以上の賃上げを求める
↓
企業が賃金を上げるために、商品の値段を上げる
↓
物価がさらにあがる
↓
賃金上昇が物価上昇に追いつかない
賃上げを求め続けると、物価は上がり続けます。
物価が上がり続ける中で、唯一の負け組は?
物価が上がり続けるということは、裏を返せば、モノに対する「お金=通貨=円」の価値が下がり続けるということですね。
1年で物価が3%上がれば、「同じ額面のお金」の価値は3%下落するということです。
だって、同じ額面のお金で買えるものが、それだけ減るんですから。
すなわち、物価が上がり続ける中での唯一の負け組は、、
お金=通貨=円=現金
だから、資産を「お金=通貨=円=現金」で、ただ持っておくだけ、というのが、「安全に見えて、全然安全じゃない」ということになってしまうのです。
賃上げを求めるニュースが続く限りは、投資をして資産の目減りを防がないといけない
新聞などで賃上げを求めるニュースが続く限りは、投資をして、最低でも物価上昇率と同じだけ資産の額面を増やさないといけません。
1年後に物価が3%上がっていて、自分の総資産が同じ額面だったら、それはすなわち「豊かさベースでは貧しくなった」ことを意味します。
最近は株価や不動産価格の上昇で、億り人や富裕層が増えていますが、以前に比べて「モノの価格」も高くなっていることを考えると、「以前の億り人や富裕層」ほど「いまの億り人や富裕層」はお金持ちではありません。
いまのところ、賃上げを求める動きは当面続きそうなので、これが続く間は、物価の上昇も続くとみて、「インフレ=物価上昇率」に負けないぐらいの利回りが見込める資産に投資をして、資産の目減りを減らすように心がけた方がよいと思います。
インフレに負けないために具体的には何に投資する?
では、インフレに負けないために何に投資をすればいいか、というと、「現預金や長期の固定金利の債券以外のもの」です。
具体的には、株、不動産がメインになるでしょう。
株は、企業の所有持ち分ですから、企業が賃上げに対応するために値上げを行い、利益が増えれば、持ち分に応じて、その利益増の恩恵を受けることができます。
そのため、株を持っていればインフレに対応できるということになります。
ちなみに、最近は日経平均株価が5万円を超えるなど、少し前だと考えられないような水準の株価になっていますが、これも「お金の価値」が下がっていると考えれば、「お金の額面で表示される株価の数字」が大きくなるのは、ある意味当然ともいえます。
少し前の5万円と、いまの5万円だと、いまの5万円にはそこまでの価値はないということですね。
株以外で言うと不動産です。
最近は「マンション価格が高すぎて東京では一般人は住めない」というようなことが言われていますが、これはマンションの価値があがったという面ももちろんありますが、お金の価値が下がったという面もあります。
いまとなっては1億円では東京のマンションが買えない、ということからも、少し前の1億円と、いまの1億円では「買えるモノが違う」ということがわかります。
それだけ、「同じ額面のお金の価値」は下がっているということです。
もし、1億円を現金ではなく不動産で資産を持っていたとしたら、1億円の不動産が2億円になったりしていますから、それをいま売ると2億円の現金になります。
これであれば、仮に「いまの2億円の現金」が「少し前の1億円の現金」の価値しかなくなっていても、少し前と「買えるモノは同じ」状態が維持できたということです。
まとめ
最近では、半ば常識のようになってきていますが、インフレ=物価上昇が続く環境においては、デフレ=物価下落の時代とは、まったく異なる考え方を取り入れないと、知らず知らずのうちに自分の大切な資産の「実質的な価値」がどんどん目減りし、お金の額面は減っていないのに、気づいたらものすごく貧乏になっていた、ということになりかねません。
もちろん、資産の全額を投資に回すという極端なことはせず、一部を現預金、一部を投資とバランスを取る必要がありますが、大事なことは、全て現預金がノーリスクではない、ということです。
株や不動産は、現預金と異なり、価格が動くので怖いと感じる面はありますが、インフレ=物価上昇が何を意味しているのかを正しく理解し、怖さを克服して分散投資をしていく必要がある時代なのだなということを、賃上げのニュースを見ると改めて感じてしまいます。
本日もお読みいただきありがとうございました。



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