2026年がスタートしました。新NISAも3年目を迎え、年初に「成長投資枠とつみたて投資枠の360万円をいつ埋めるべきか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
「理論上は年初一括が最強」という声を聞く一方で、「もし買った直後に暴落したら……」という不安も拭えませんよね。
今回は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の2019年〜2025年の実データをもとに、「年初一括」と「毎月分割」でどれだけ差が出たのかを検証しました。
データが示す真実と、それを踏まえた上での私の「現実的な答え」をお伝えします。
【検証】過去7年で「一括投資」は5勝2敗の圧勝
実際にオルカンの基準価額(分配金再投資ベース)を使用し、年間120万円を投資した際の「獲得口数」を比較しました。
| 投資年 | 年初一括の口数 | 毎月積立の口数 | 勝敗 | 備考 |
| 2019年 | 134.44 | 115.73 | 一括 | 右肩上がりの上昇 |
| 2020年 | 103.73 | 110.05 | 分割 | コロナショックで春に急落 |
| 2021年 | 93.73 | 81.30 | 一括 | 強い上昇相場 |
| 2022年 | 70.29 | 72.34 | 分割 | 年間通じて軟調な推移 |
| 2023年 | 76.16 | 65.03 | 一括 | 反発・上昇相場 |
| 2024年 | 57.81 | 49.36 | 一括 | 新NISA開始・堅調 |
| 2025年 | 43.68 | 42.72 | 一括 | 4月に下落あるもV字回復 |
| 7年合計 | 579.83 | 536.53 | 一括5勝2敗 |
7年間でついた「口数」の決定的な差
合計を見ると、年初一括の方が約8%も多くの口数を確保できています。同じ総額840万円を投じても、やり方一つで「資産の持ち分」にこれだけの差が出るのが現実です。
2025年末の基準価額は33,365ですから、43.3口×33,365=144万円の資産額の差になります。
なぜ「年初一括」がロジカルな選択なのか?
オルカン(=世界経済)に投資する人の多くは、「超長期で見れば世界経済は右肩上がりである」と信じているはずです。
もし右肩上がりを信じるのであれば、論理的な正解は**「最も安い(=最も早い)タイミングで全額を市場に置くこと」**になります。
- 複利の面積を最大化する: 早く買うほど、分配金の再投資や値上がり益の恩恵を長く受けられます。
- 「待つ」ことのリスク: 2025年のように途中で暴落があっても、年末に大きく上昇すれば、結局は「一番最初に買った人」が最も安く買えていたことになります。
それでも「分割購入」が私たちを救う理由
データでは一括が優勢ですが、2敗した年(2020年、2022年)には共通点があります。それは**「年初より株価が下がる期間が長かったこと」**です。
期待に反して暴落や低迷が続いた場合、分割購入は以下のメリットを発揮します。
- 損失額を小さく抑えられる: 全額を高値で掴んでいないため、ダメージを分散できます。
- 安値で仕込める: 2020年のように、暴落時に「安く買えてラッキー」と思える精神的支柱になります。
以下のグラフの朱色部分が2敗した年(2020年、2022年)です。

結論:データを知った上で、私は「分割」を選びます
ここまで「一括の方が有利」というデータを示してきましたが、私は今年も「分割」で積み立てる予定です。
なぜ、不利かもしれない分割を選ぶのか。理由は3つあります。
- 「失敗」という後悔がない: 年初に一括投資して直後に暴落すると「判断を誤った」と後悔しますが、分割なら「判断を誤った」と後悔するパターンがない。下がれば「安く買えた(ドルコスト平均法)」と喜べ、上がれば「資産が増えた」と喜べる。
- 継続こそが最大の目的: 投資で一番怖いのは、暴落に耐えきれず途中でやめてしまうこと。分割購入は、相場がどう動いても「自分の選択は間違っていなかった」と思わせてくれる。自分の心が一番ざわつかない方法こそが、自分にとっての「最適解」。
- 精神的に圧倒的にラク: 一括投資は「いつ買おうか、今でいいか」という判断を伴いますが、積立は判断を自動化できます。「判断しない」ということは、「脳のリソース」を他のことに使えるということです。そういう意味で、一度設定して「ほったらかし」にできるメリットは大きいです。
最後に:視点を変えれば、すべては「分割」である
ちなみに「1月に一括投資するのは怖い」と感じるかもしれませんが、新NISAの生涯枠1,800万円という長い目で見れば、今年の一括投資も**「5年間にわたる分割購入の1回目」**に過ぎません。
分割の頻度が「月次」か「年次」かの違いだけで、私たちは常に時間を分散して投資しています。
「理屈の一括」か「納得の分割」か。 どちらを選んでも、オルカンを持ち続ける限り、世界経済の成長という恩恵をしっかり享受できるはずです。2026年、あなたが心地よく続けられるスタイルでスタートしましょう!
本日もお読みいただきありがとうございました。



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