個人投資家に人気の配当株投資。
給料や年金以外に配当金による現金収入があると、日々の生活も助かります。
以前から米国企業は50年以上連続増配など株主還元を重視する企業が多くあり、高配当株や連続増配株への投資は魅力的な投資方法の一つでした。
近年は日本企業も株主還元を重視する姿勢が鮮明になってきていて、各企業ともに配当性向を上げたり、連続増配するなど、日本株投資だけでも配当金投資をしやすい環境も整ってきました。
今回は、わたしが保有している日本株ポートフォリオを例にして、近年の日本企業の増配率がどの程度あったのかを紹介するとともに、増配株に長期で投資した場合、将来の配当金や利回りがどれぐらい増えるのかについて解説していきます。
連続増配株に長期投資すると将来の配当・利回りはどれぐらい増えるのか?
結論としては、平均4.2%/年の増配が20年続くと、現在31万円/年の配当(配当利回り3.4%)が69万円/年(配当利回り7.8%)と20年後には受取配当金は倍以上になります。
この平均4.2%/年の増配率というのは、筆者の保有する日本株銘柄の過去3年の平均増配率からとっていますので、あくまで一例ではあります。
ただ、連続増配というのは長期で続くと、継続保有しているだけで配当はどんどん大きくなっていくのはお分かりいただけると思います。
追加投資なしでもこれだけ増えるとなると、保有株の増配が順調に続けば、将来の年金不安を解消する一助になることも期待できます。
日本株でも増配株が増えている
日本企業は3月決算の企業が多いため、5月は多くの企業が配当を含めた決算発表を行っています。
わたしの保有する企業の決算発表をみていくと、増配を発表する企業が多い気がしたので、各企業の過去3年の配当、今期の配当予想を調べてみました。
以下はその一覧で、3年増配率は今期予想と前前々期の配当を比べて、3年間でどの程度、一株当たりの配当金が増えたかを計算したものです。
| 前前々期 | 前々期 | 前期 | 今期予想 | 3年増配率 | 株価(5/27) | 配当利回り | |
| ソフト99 | 24 | 32 | 36 | 37 | 154% | 1,117 | 3.3% |
| 三井物産 | 80 | 85 | 105 | 120 | 150% | 3,150 | 3.8% |
| 第一生命 | 62 | 62 | 83 | 86 | 139% | 2,582 | 3.3% |
| 三井不動産 | 44 | 44 | 55 | 60 | 136% | 2,823 | 2.1% |
| 東京海上 | 225 | 235 | 255 | 300 | 133% | 7,430 | 4.0% |
| 三菱UFJFG | 25 | 25 | 28 | 32 | 128% | 739 | 4.3% |
| MS&AD | 150 | 155 | 180 | 185 | 123% | 4,019 | 4.6% |
| KDDI | 115 | 120 | 125 | 135 | 117% | 4,544 | 3.0% |
| NTTデータ | 18 | 18 | 21 | 21 | 117% | 2,002 | 1.0% |
| 三井住友FG | 190 | 190 | 210 | 220 | 116% | 3,960 | 5.6% |
| 三菱地所 | 33 | 31 | 36 | 38 | 115% | 1,953 | 1.9% |
| 三菱商事 | 132 | 134 | 150 | 150 | 114% | 4,467 | 3.4% |
| オリックス | 76 | 78 | 85.6 | 85.6 | 113% | 2,421 | 3.5% |
| 本田技研 | 112 | 110 | 120 | 120 | 107% | 3,144 | 3.8% |
| 日本郵政 | 50 | 50 | 50 | 50 | 100% | 951 | 5.3% |
| JR九州 | 93 | 93 | 93 | 93 | 100% | 2,635 | 3.5% |
| JT | 154 | 154 | 140 | 150 | 97% | 2,331 | 6.4% |
| 三菱重工業 | 150 | 75 | 100 | 120 | 80% | 4,995 | 2.4% |
| 関西電力 | 50 | 50 | 50 | 0 | 0% | 1,278 | 0.0% |
これらを見ると、保有する19社のうち14社が増配をしており、やはり近年、日本企業が株主還元を重視してきていることがわかります。
増配をしていない企業は、業績が伸びていない日本郵政、JTや、コロナ禍でビジネスが厳しかったJR九州などとなっていて、業績が伸びないと増配できないのは当然かな、という納得感はあります。
単純平均での3年での増配率は12.6%。1年平均で約4.2%の増配率でした。
2022/5/27の株価と今期予想配当額で計算すると、平均配当利回りは3.4%になります。
増配株への長期投資で将来の配当金、利回りはどれぐらい増えるのか
結論、4.2%/年の増配が続くと仮定した場合、現在30.8万円/年の受取配当金が、20年後には69.0万円/年に増え、利回りは3.4%が7.8%になります。
前提条件は以下の通りです。
- 上記19社のポートフォリオを長期で保有。
- 平均の配当利回りは税前で3.4%。税後で2.8%(税率は20%で計算)。
- 平均増配率4.2%/年が続く。
- 毎年の配当金は再投資しないで生活費として使う。
- 投資金額は11百万円(筆者の現在の日本株ポートフォリオの投資額)。追加投資なし。
- 現在の配当金受取額:11百万円×2.8%=30.8万円/年(2.6万円/月)。
結果は以下の通り。
- 10年後:45.7万円/年(3.8万円/月)。
10年間での複利累計増配率は51%、10年後の配当利回りは税前5.2%になります。 - 20年後:69.0万円/年(5.7万円/月)。
20年間での複利累計増配率は128%。20年後の配当利回りは税前7.8%になります。 - 30年後:104.2万円/年(8.7万円/月)。
30年間での複利累計増配率は244%。30年後の配当利回りは税前11.8%になります。
これだけあると、年金生活の足しにもなりますし、老後の生活費の不安は少し解消できるぐらいのインパクトはあります。
まとめ
今回は、増配株に長期で投資し、増配が続いた場合、将来の受取配当金がどれぐらい増えるのかを試算してみました。
もちろん、これは皮算用ですし、20年後、30年後のことなど誰にもわからないので、この通りうまくいく保証はありません。
ただ、増配がなくとも、高配当株への投資は魅力的です。
しっかりと長期で安定した業績や配当を出す企業を選別し、将来の年金不安解消もできるかも?という期待も込めて、連続増配株への投資を検討してみてはいかがでしょうか。

米国連続増配企業に何十年前に投資をしていた場合、まさにこれと同じようなことになっていたのだと思います。
どうなるかはわかりませんが、もし増配が続いたら、将来こんなに素敵なことにもなるんだなあ、という想像をすることで、高配当株を積み増していったり、長期投資を続けていくモチベーションにもなればいいかなと思います。
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