2022年も上半期(1~6月)が終わりました。
上半期の下落率はナスダックが過去最大、S&P500も1970年以降で過去最大、ダウも1962年以降で過去最大でした。
株式ブロガーや株式系ユーチューバーの中にも、これだけ株価が下落したので、そろそろ買い時では?という方もいれば、まだまだ本格的な下落はこれから、という方もいて、買い始めてよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、上半期の米国株の動きを振り返り、米国株が買い時かどうかについて解説します。
結論:7月27日までは全力買いはせず様子見。積立購入はOK。
米国株はいまが買い時か?という問いに対する筆者の結論は、「7月27日までは全力買いはせず様子見。積立購入はOK」です。
理由は、7月下旬に集中する米国企業の四半期決算発表の結果によっては、更なる大幅な株価下落が有り得ると考えているから、です。
以下、詳しく解説していきます。
上半期の米国株の動き。過去最大級の下落率。
まずは上半期の米国株の動きの振り返りです。
以下は2022年1月初めと6月30日の米国株主要指数(S&P500、ダウ、ナスダック)の比較です。
各指数ともに上半期としては過去最大級の下落率となりました。
| 2022/1/3 | 2022/6/30 | 下落率 | |
| S&P500 | 4,778 | 3,785 | 20.8% |
| ダウ | 36,321 | 30,775 | 15.3% |
| ナスダック | 15,732 | 11,028 | 30.0% |
今回の株価下落は、FRBによる利上げ、金利上昇が一つの大きな要因でしたので、特に金利上昇の影響を受けやすい高PERのハイテク株が多いナスダックの下げが一番大きいものとなりました。
各指標の年初来のチャートは以下の通りでした。



株価下落により米国株はPER的には割安に?
以下はマネックス証券の岡本兵八郎さんの解説からの抜粋で、1990年からのS&P500の平均PERと現在のPERを比較したものです。
このデータによるとS&Pの株価の過去平均PERは18.3倍でした。
今現在のS&PのPERは17.1倍となっており、過去平均に比べて割安な水準となっています。

一方で、米国の経済指標は悪化が続いており、今後の更なる利上げにより米国経済のリセッション入りの懸念もよく聞くようになっています。
テスラなどハイテク株の一部では従業員のリストラも始まっています。
企業の一株当たり利益(EPS)が下がれば、現在の株価でのPERは17.1倍ではなく、もっと高いPERになってしまいますので、EPSを見極めるまでは、現在の株価が割安かどうか判断はしずらいです。
2022年4月の四半期決算発表時には、まだそこまで景気悪化の影響は企業業績に表れていませんでしたが、今回の2022年7月の四半期決算で、どの程度企業業績への悪影響が出ているかをしっかり確認した上で買いに行くのが、リスク回避のためには望ましいと思います。
2022年7月下旬は決算発表とFOMCの時期が重なる
次回FOMCは7/26~7/27に開催される予定です。
今のところ、0.5~0.75%の利上げが予想されていますが、7/13に発表されるCPIなどインフレの状況等次第では今後も動きがある可能性があります。
そして、米主要企業の決算発表も同じ時期に集中しています。
テスラは7/20、マイクロソフトは7/22のマーケット引け後、アマゾンは7/27、アップルは7/28の決算発表の予定のようです。
今回は、これら主要企業の決算発表とFOMCの開催時期が重なりますので、仮に企業業績が大幅に悪化、かつ利上げ加速などサプライズが重なったりすると、株価が大幅に動く可能性があります。
そのため、個人的には、この時期を超えるまでは、全力買いはせず様子見するのがリスク管理上はよいかと考えています。
まとめ
今回は、価格下落した米国株はいま買い時か?ということについて解説をしました。
短期的な利益を取りに行くスタイルの投資の場合は別ですが、長期での資産形成を考えている方は、投資した直後に株価が大きく下落するなど、なるべくイベントリスクは避けたいところです。
そのため、大きな金額の追加投資については、イベントが重なる7月下旬のFOMCや企業決算発表の結果を待ってから行うことでリスクを避けるのがよいと考えます。
一方で、資産形成のためには時間を味方につけることも大切な要素ですので、積立投資については、あまりイベントなど気にせず、早く開始して長く続ける方がよいと思います。
筆者の当面の運用方針についてのご参考記事はこちら





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