債券投資をするなら債券ファンド(投資信託/ETF)か現物債券どっち?

債券(米国債・他)
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リーマンショック後長らく続いた世界的な低金利の時代が終わり、世界的な高インフレと物価をコントロールするための利上げにより、債券投資に注目が集まっています。

債券投資をする場合、例えば個人向け国債や米国債の債券現物に投資する方法と、債券ファンド(投資信託やETF)に投資する方法があります。

今回は、債券投資をするなら債券ファンド(投資信託/ETF)か現物債券のどっちに投資をするのがいいかを考えてみます。

債券投資をするなら債券ファンド(投資信託/ETF)か現物債券どっち?

結論としては、リスクがある債券に投資をする場合は債券ファンド、リスクの低い債券に投資をする場合は現物債券がよいと思います。

リスクがある債券とは、例えば新興国債券やハイイールド債、クレジットなどで、リスクの低い債券とは日本の個人向け国債や米国債などです。

以下、理由を説明します。

ファンドを使う主な理由はリスク分散

債券投資で債券ファンドを使う(債券ファンドに投資する)主な理由はリスク分散です。

逆に言うと、リスクの低い債券に投資するのにわざわざ債券ファンドを使って、ファンドマネージャーのFeeを払う必要はないと思います。

リスク分散が必要な債券は例えば以下のような債券です。

リスク分散が必要な債券①新興国債券

南アフリカやメキシコ、トルコなど新興国債券は利回りが非常に高く、ネット証券会社で個人投資家でも簡単に購入することができます。

新興国債券への投資は、高利回りにより多少為替が安くなってもカバーされることを期待、もしくは長期的な視点で投資国の経済が成長し、そのことにより為替が強くなることを期待して行います。

新興国債券が先進国債券に比べて高い利回りである理由は、1)発行体の信用力が十分ではない国のクレジットリスクを取っていること、2)政治や経済の不確実性が高く、期待されている高成長が実現せず通貨安になる為替変動リスクをとっていることによるものとも言えます。

しかしながら個別の新興国の為替リスクやカントリーリスクを読むのは簡単ではありません。

以下はピクテ投信の資料ですが、2012~2020年の8年間ブラジル国債に投資した場合の円建てのリターンは8年で+18.2%、すなわち年ベースだと2.275%です。

このように新興国債券への投資は、クレジットリスクも為替リスクも先進国通貨に比べて高く、何が起こるかわからないため、どこかの国に賭ける集中投資(一か国の現物債券に投資)よりは、分散投資(債券ファンドに投資)をする方がよいと思います。

リスク分散が必要な債券②ハイイールド債券

ハイイールド債券は、格付けが低い分、利回り(=イールド)が高い投機的格付債券のことです。

格付け会社によって格付けされる債券の信用度において、S&PならBB格以下、ムーディーズならBa以下に格付けされているものを指します。

デフォルト(債務不履行)や元本割れなどが発生するリスクが高い分、利回りは高く設定されています。

債券投資において、現物債券を購入し、発行体にデフォルトが発生すると利息の受取ができなくなったり、元本割れが発生します。

以下は発行体の格付け別のデフォルト率です。

BB格のデフォルト率がそこまで高い訳ではないですが、そもそも債券は株式よりリスクが低いものとして投資をする場合が多いでしょうから、リスク管理上は債券に投資する場合、個別発行体のデフォルトが投資結果に大きな影響を与えるような投資は避けたいです。

HYGなどハイイールド債券に広く分散できるETFも存在するため、リスクの高いハイイールド債券に投資する場合に、個別債券に投資する必要性は低いでしょう。

米国債への投資であれば現物債券への投資でOK

逆に、米国債に投資する場合などは、少なくともデフォルトリスクを抑制するためのリスク分散は不要ですので、債券ファンドを使った分散というのは必要ないと思います。

債券ファンドの場合、どの債券を売り買いするかはファンドマネージャー任せになり、自らコントロールをすることはできませんし、債券ファンドの価格の動きの理由を明確に知ることも少々困難です。

その点、現物債券に投資すると、債券価格の動きの理由は明確にわかりますので、自分の判断でコントロールをすることができます。

また保有期間中にいくら価格が動こうが、自分の意志と関係なく売り買いされる(銘柄入れ替えされる)ことはなく、シンプルに満期まで保有すれば、デフォルトがない限り元本は満額償還されます。

このように米国債への投資はリスクの所在も明確ですし、難しくない投資なので、自分で期間の異なるいくつかの債券を買うなど工夫をすれば、わざわざ運用Feeを支払って債券ファンドを購入する必要はないと思います。

まとめ

今回は債券投資をする際に、債券ファンドに投資するのがいいか現物債券に投資するのがいいかについて解説しました。

新興国債券やハイイールド債券などリスクが高い債券に投資する場合は、リスク分散のために債券ファンドに投資、米国債などリスクが見えやすいものに投資する場合は現物債券といった形で、投資対象によって使い分けるのがよいと思います。

たやっと
たやっと

わたしは社債などについてはAGG、BND、LQD、PFFといった債券ETFを利用し、米国債は現物債券に投資をしています。

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