「株価の暴落等で資産が減るのは嫌、だけど定期預金だとほとんど利息も付かない」
「投資はしたいけど、できるだけリスクを抑えた形でやりたい」と考える方は多いと思います。
今回はドルコスト平均法を活用して「負けない投資」を実践する方法を紹介します。
ドルコスト平均法は本当に負けないのか?
結論としては、「ドルコスト平均法+長期投資」で負けずらい投資をすることは可能、だと思います。
以下、過去の例で検証した結果を紹介しますが、ドルコスト平均法で長期投資をすると、株価が安い時期に多くの株式を購入できますので、その後株価が反転すると、利益がでます。
長期で投資をすることにより、リスクを抑えた「負けずらい」投資をすることができます。
ただ、投資先の選定など注意点もあるので、それについても以下で解説します。
ドルコスト平均法とは
まず簡単にドルコスト平均法についての一般的な説明を紹介します。
ドル・コスト平均法とは、株式や投資信託などの金融商品の投資手法の一つ。定額購入法ともいう。
金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する。
例えば「予定資金を12分割して、月末ごとに資金の1/12を投入し、一年かけて全量を買う」という手法。

ドルコスト平均法のメリット・デメリット
次にドルコスト平均法のメリット・デメリットについても簡単に紹介します。
- 高値掴みを避けられる
- 株価が下がっても精神的に落ち着いてみていられる
- 購入開始の精神的ハードルが下がる
- 簡単(毎月の購入金額を決めるだけで自動買い付けしてくれる)
- 安く買って高く売れた場合と比べて儲からない
- 株価が下がり続けた場合は損をする
- 投資先が倒産したり、中途償還したりした場合は損をすることがある
ドルコスト平均法による負けない投資法
ではここから実際にドルコスト平均法によって投資した場合、負けなかったのかどうかを見ていきます。
今回は負けないかどうかの検証なので、株価が右肩上がりの期間ではなく、リーマンショック前後に日経平均株価に投資していた場合、どういう結果になったのかをみていきます。
リーマンショック前の2008年8月に投資開始し、1年間投資
結果はこちら。

結論としては、負けませんでした。
まず投資開始時の2008年8月11日の終値は13,431円でした。
その後リーマンショックが発生し、株価は2008年10月27日には7,163円まで急落します。
その後も株価は低迷し、2009年3月10日時点で7,055円。
その後徐々に株価は回復し、2009年8月10日時点の株価は10,524円となりました。
このケースでは投資終了時の株価(10,524円)は投資開始時の株価(13,431円)から22%低い水準です。
にもかかわらず、1年間ドルコスト平均法で投資していた場合、平均購入単価は9,119円になるため、約15%の利益(10,524円/9,119円)を出すことができたという結果になります。
ここで負けなかった要因となったのは
1)最終的に株価が反転したこと
2)株価低迷時期がそれなりに長く、平均購入単価が下がったこと
になります。
デメリットのところで解説しましたが、仮に株価が下がり続けた場合、平均購入単価が下がり続けても株価を上回ることはありませんので、その場合はドルコスト平均法で投資していても、負け、という結果になります。
このことからもわかる通り、ドルコスト平均法で負けない投資をするための一つの大切なポイントは、下がり続ける可能性のある投資対象は避けること、ということになります。
レンジ相場(2010年8月2日から1年間投資)
次に株価がレンジ相場(一定の幅の中で上がったり下がったり)のときに投資していたらどういう結果になったのかを見ていきます。
結果はこちら。

結論としては、このケースでも負けませんでした。
まず投資開始時の2010年8月2日の終値は9,570円でした。
その後株価は10,857円まで上昇しますが、東日本大震災があり、8,605円まで急落。
その後徐々に回復し、2011年7月29日の株価は9,833円でした。
このケースではドルコスト平均法による平均購入単価は9,790円でした。投資期間終了時の株価が9,833円ですので、利回りは0.4%(9,833円/9,790円)に過ぎません。
しかし重要なのは、それでも負けなかったということです。
上のチャートを見ていただくとわかりますが、株価が上下する場合、あるタイミングでは株価が平均購入単価を上回り、あるタイミングでは下回っています。
仮に長期でドルコスト平均法で投資を行うことができ、最後の売却のタイミングを自分で選べるとしたら、要は勝っているときにやめれば負けないということになります。
ドルコスト平均法による投資で負けないための注意点
最後に、ドルコスト平均法による投資で負けないための注意点について紹介します。
- 下がり続ける可能性があるものを投資対象にしない
- 倒産しそうな会社や、中途償還しそうな投資信託を投資対象にしない
- 買い付けコストの高いものを投資対象にしない
留意すべきポイントは以上の3つです。
下がり続ける可能性があるものを投資対象にしない
この点については、すでに解説しました。
ドルコスト平均法で投資をした場合、株価の下落は平均購入単価を下げる効果がありますが、下がり続けた場合はもちろん勝てません。
倒産しそうな会社や、中途償還しそうな投資信託を投資対象にしない
何を投資対象にしてドルコスト平均法による投資を行うか、ということです。
ドルコスト平均法による投資で負けないための大きなポイントは、長期で投資継続ができて、最後、勝っているときにやめる、ということです。
例えば個別銘柄でドルコスト投資をしていて、その個別銘柄が倒産した場合、最後のタイミングを自分の意志ではなく、強制的に決められてしまいます。また、純資産総額の小さい投資信託でドルコスト投資をしていて、資金流出などにより投資信託自体が解散してしまうと、同じく最後のタイミングを強制的に決められてしまいます。
これらが発生すると、強制終了時点で、平均購入価格が終了時の株価を上回っていると、負け、という結果になります。
ですので、このようなリスクが小さい投資商品(例えば純資産総額のものすごく大きい投資信託やETF、為替、大型株)を対象にすることが大切です。
取引コストの高い投資商品を対象にしない
ドルコスト平均法による投資は、購入回数が増えるので、例えば1回あたりの購入手数料が高いもの、などを対象にするのは避けた方がよいです。
例えばノーロードの投資信託など購入手数料の低い商品を対象にするのがよいでしょう。
まとめ
ドルコスト平均法は購入単価を平準化してくれる投資法なので、大勝ちはしずらいですが、リスクを抑えて負けない投資(負けずらい投資)を実践したい方には、一考の余地がある投資法だと思います。
実は長期投資の場合は、ドルコスト平均法ではなく一括購入でも負けずらい投資はできるのですが、投資してすぐに暴落などが来ると、「やっぱり投資しなければよかった」と感じ、中には損切りで売却しまう方もいるかもしれません。
その点、ドルコスト平均法であれば暴落が来ても「よしよし、安値で買い進められているぞ」と考えやすいですし、狼狽売りすることなく長期投資を継続しやすいです。
ご紹介した注意点に気を付けて、自分が安心して継続購入してよいと信じられる投資商品・銘柄を対象に長期目線で取り組んでみてはいかがでしょうか。
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