米国高配当株ETFの代表格の一つであるVYM(バンガード米国高配当株ETF)。
VYMは多くの銘柄に分散投資するのでリスク分散が図られており、安心して保有できる高配当株ETFです。
一方のJNJ(ジョンソンエンドジョンソン)。
世界的な大企業ですが、個別株なので、その企業に何か不祥事や業績急落などのイベントがあると大きく株価が下がったりする「個別株リスク」があります。
一般的には「銘柄分散している方がリスクは小さい」と思われていますが、私は今でもJNJは個別株に投資をしています。
今回は「VYMかJNJならどっちに投資する?JNJを売ってVYMに乗り換えない理由」を紹介します。
結論:個別株の方がリスクが高いとは限らない
まず結論です。
乗り換えない理由は「個別株(JNJ)の方がリスクが高いとは限らない」と考えているからです。
以下、詳しく解説します。
実は最大ドローダウン(下落率)は、JNJの方がVYMより圧倒的に小さい
あまり認識されていませんが、実は最大ドローダウン(下落率)はJNJの方がVYMより圧倒的に小さいのです。
VYMは2006年に運用開始されましたが、以下は2007年から現在までのVYM(赤字)とJNJ(青字)のドローダウン(下落率)を示したものです。

この図でもわかる通り、VYM(赤字)の方が、〇〇危機時の下落率がかなり大きいです。
具体的に比べると以下の通り。
| VYM | JNJ | |
|---|---|---|
| 最大下落率(2009/3) | -58% | -32% |
| コロナショック(2020/3) | -35% | -27% |
VYMは確かに「銘柄分散」されています。
でも王道ディフェンシブ株の「JNJ1社」の方が危機時には下落しない。
JNJは過去20年の最大下落率は何と「わずか-32%」です。
私がJNJを売ってVYMに乗り換えないのは「結局〇〇危機が来ても下がらないのはJNJなのでは?」と思ったりするからなのです。
超長期のリターンもJNJの方がVYMよりよい
JNJはリスクは低いかもしれないがリターンがVYMより低いのでは?とも思いました。
しかし調べてみるとそんなこともなかったのです。
以下は配当再投資のトータルリターンの推移です。

これを見てわかる通り、トータルリターンでもJNJ1社がVYMを上回っています。
具体的には以下の通り。
| VYM | JNJ | |
|---|---|---|
| トータルリターン/年 | 9.06% | 10.13% |
〇〇危機時に50%以上下落したVYMより、30%しか下落しなかったJNJの方が過去20年のリターンがよいのです。
これであれば「下値耐性の高い」JNJをわざわざ売って「下値耐性がJNJより低そうな」VYMに乗り換える必要はないか、と私は思いました。
注意点:もちろん個別リスクはある
ここまで「JNJの下値耐性はVYMより高そう、トータルリターンもVYMより高そう」とJNJのよい面ばかりを述べてきました。
ただし、やはり注意点もあります。
それは「個別株はどこまでいっても個別株、個別リスクはある」ということです。
個別株投資はいわば「集中投資」です。
「集中投資」していると、その個別株に何か予期せぬ「事件」が起きれば「致命傷」になる可能性があります。
例えばJNJの販売している医薬品に超重大な瑕疵が発見されたとか、超強力な競合企業が現れたとか。
その点、VYMのように「分散投資」していれば、VYMの構成銘柄の1社であるJNJで「事件」が起こっても、VYMにとっては「致命傷」にはなりません。
この点は注意点として十分認識する必要があります。
まとめ
今回は「私がJNJを売ってVYMに乗り換えない理由」について紹介しました。
JNJは王道のディフェンシブ銘柄ゆえ、過去の〇〇危機時の下落率はVYMより低く、なおかつ超長期のリターンもVYMを少し上回ります。
個別株リスクがあるため、もちろんJNJに多額を集中投資するというようなことはしませんが、ポートフォリオの一部として、他の個別株やETFと組み合わせて保有することで、ポートフォリオのディフェンス力向上に貢献してくれる銘柄と私は思っています。
本日もお読みいただきありがとうございました。
本記事は筆者の個人的な見解を述べたものです。記事で紹介している投資先への投資を推奨したり、投資結果を保証するものではありません。投資は自己判断でお願いします。
JNJについては以前の記事でも詳しく紹介しています。



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