3メガバンクの1社である三菱UFJフィナンシャルグループ。
高配当株として個人投資家にも人気があります。
今回は三菱UFJフィナンシャルグループについてみていきます。
三菱UFJフィナンシャルグループの株価は割高か?
三菱UFJフィナンシャルグループの株価は割高か?
結論、割高ではない、と思います。
特に直近は少し株価が下落し、2022/8/4時点で株価が709円、配当利回りが4.5%の水準です。

潰れる可能性はまずない企業なので、株価調整され配当利回りが高まったタイミングで投資することにより、うまくいけばキャピタルゲインも狙えますし、株価が下がっても高配当を受け取りながら長期保有すればよいので、長期で見て負ける(元本割れする)可能性は低いのではないかと思います。
株価チャート
以下は過去10年の株価の推移です。
この記事を最初に書いた2022/1/29の株価は700円でしたが、2022/6/1時点で745円になりました。
今回、第一四半期決算を発表し、2022/8/4時点の株価は709円に下落しています。
過去10年の動きを見ると400円から900円ぐらいの幅で上がったり下がったりです。

金融株なので株価の変動(ボラティリティー)は結構大きいのがわかります。
金融業は、預金等により短期金利で資金を調達し、住宅ローンや企業向けローンなど長期で資金を貸し出すことで利ザヤで稼ぐビジネスモデルです。
2022年に入ってからは、米国での金利上昇もあり、数年前の超低金利時代よび金利差が出てきたこともあってか、株価は好調に推移してきました。
直近は米国の金利も逆イールド(2年の金利が10年の金利より高い)になっており、景気後退懸念も出てきていることもあってか、株価はやや調整しています。
業績推移
次に業績についてみてみます。
2022/8/2に第一四半期の決算が発表されました。
米国債の評価損等もあり経常利益は前年同期比で約43%の下落となりました。
ただし、決算説明によるとこれらは今期の通期目標1兆円の計画策定時にも織り込み済のようで、今期の利益見込みに変更はありません。

【過去の業績推移】
利益、EPSはそれなりに安定して推移しているように見えますが、2020/3期に大幅減少しています。
これは買収したタイのアユタヤ銀行、インドネシアのダナモン銀行の株価下落による減損損失(合計で約3,500億円)が主因のようです。
2021/3期は減損影響がなくなり増益でしたが、コロナ禍で与信関連費用(貸出先が倒産した場合の損失)がまだ高止まりしていたため、回復途上でした。
2022/3期は、堅調な株式市況を背景とした株式関連利益や持ち分法適用会社の米モルガン・スタンレー証券の利益貢献などにより、最終的には1.1兆円の利益、EPS88.5円となりました。
2023/3期は1兆円の利益予想となっており、配当予想32円、配当性向40.4%から計算するとEPS予想は79.5円になります。
2022/8/4時点の株価709円でPERは8.91倍(投資利回り(EPS79.5円/株価709円)は11.2%)です。
事業内容
続いて事業についてみていきます。
グループ傘下には三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJモルガンスタンレー証券(持分60%)、モルガンスタンレーMUFG証券(持分49%、モルスタ51%。ホールセール)、三菱UFJニコス(カード・信販)、アコム(消費者金融)、三菱HCキャピタル(リース)、ユニオンバンク(米)、アユタヤ銀行(タイ)、ダナモン銀行(インドネシア)等を有する他、モルガンスタンレーの24%の株式を保有し持分法適用会社としています。
以下のグラフの左側は2020/3期(5,281億円)、右側は2021/3期(7,770億円)の利益の内訳です。

こうしてみると一番大きいのはモルガンスタンレーからの持ち分法取り込み利益です。
2021/3期だと2,952億円(約38%)、次いで銀行(単体、MUAH、KS、BDI)が2,674億円(34%)、信託(信託単体、FSI)が1,129億円(15%)、証券393億円(5%)、消費者金融カード信販(ニコス、アコム)362億円(5%)。
2020/3期は減損が大きく響いての減益だったことがわかります。
懸念点は以下の通りですが、それなりに対応はしていくものと思います。
- 日本経済の長期的な低迷、日本国内の低金利、オーバーバンキング
→アジア等、成長が見込めるエリアに進出。同じ銀行でも海外経営リソースのない地銀とは別。 - 店舗網、人員などの過剰なレガシー資産
→短期でどうにかできるものではないですが、経営陣は十分認識をしており、経費率引き下げを経営目標にして退職による自然減等で対応中。 - 新興フィンテック企業の新規参入
融資業務:クラウドファンディング、ソーシャルレンディング
送金:ブロックチェーン
資産運用:AIによる資産運用
→企業文化的にスピード感には難があるものの、ベンチャー企業に出資するなどDXを進めている。決済サービスなども結局は銀行口座と紐づきになっているなど、銀行の出番が完全になくなるには時間がかかる。 - 景気、株価、金利の影響を受けやすい
→短期的には影響を受けるが景気も株価も金利も長期でみると循環するので長期投資する上ではあまり関係ない。
配当
MUFGは高配当銘柄としても人気があります。
今期は4円増配の32円の配当を予想しており、配当利回りは4.5%になります。
1株当たり配当の累進的な増加を掲げており、過去の実績を見ても配当金は安定的に増加をしています。

三菱UFJフィナンシャルグループへの投資ってどう?
結論、ありかなと思います。
利益推移も安定しており、PER8.9倍という株価水準は割高には感じません。
配当利回りが4.5%であれば、高配当株としても十分魅力的な銘柄だと思います。

何より「大きすぎて潰せない」ので、倒産リスクはかなり低いと思います。
配当利回りも4.5%あり、安定していれば、仮に株価が低迷しても長期でじーっと保有すればいい銘柄だと思います。
金融セクターの他企業についての記事はこちら




コメント