米国高配当株式投資の人気が高まっています。
高利回りを狙う投資としては、分配金利回りが4%を超える米国優先株式ETFのPFFも一つの選択肢です。
今回はPFFへの投資について解説します。
この記事を読んでわかること
- 米国優先株式ETFのPFFとは?
- PFFに投資するメリット・デメリット
- PFFの投資戦略
米国優先株式ETFのPFFとは?
PFFとは、米国の資産運用大手ブラックロック社が運用するiシェアーズ優先株式&インカム証券ETFのことです。
優先株式は普通株式と債券の中間に位置し、普通株式より優先的に配当を得られる代わりに株主総会での議決権がない株式です。

PFFは優先株式で運用するファンドで、ファンドの純資産総額はUS169億ドル(約2兆円)の規模があります。
まず、利回りですが、過去12カ月の分配金利回りは4.64%です。
米国債券ETFのAGGの利回りは1.86%、米国社債ETFのLQDの利回りは2.59%ですので、それらのETFと比べてPFFは2%以上高利回りになります。

ファンドが保有する優先株式の発行体は金融機関が中心です。
金融機関は資本規制により一定の自己資本を維持する必要がありますが、普通株式を発行するとEPS(1株当たり利益)の希薄化が起こるため、株価への影響等を勘案し、資本算入可能で希薄化が起こらない優先株式を発行することがあります。


PFFに投資するメリット・デメリットとは?
まずPFFに投資するメリットは次のようなものがあります。
PFFに投資するメリット
4%超の分配金利回り
PFFの過去12カ月の分配金利回り実績は4.64%とかなりの高利回りです。
トータルリターンが高い
PFFの過去10年トータルリターンは5.09%です。
なおPFFの経費率は0.46%と債券ETFに比べると少し高めですが、トータルリターンは経費率考慮後のものです。

PFFに投資するデメリット
PFFに投資するデメリットには次のようなものがあります。
価格の変動幅が大きい
以下はPFFとAGG(米国債ETF)、VOO(S&P500ETF)の過去5年の価格推移を比較したものです。
2020年3月のコロナショックの際にはPFFは約25%下落しました。
AGGは約8%、VOOは40%超の下落でした。
優先株式に投資するETFなので、普通株式より下落は小さかったですが、債券よりははるかに大きな下落です。

株式との相関がやや高い
PFFのベータ値(S&P500との相関係数。ベータ値が1だとS&Pと同じ動き、-1だと逆の動きをするという意味)は0.49です。
S&Pが50%下落すると、PFFも25%下落するという関係性のため、ポートフォリオのリスク分散効果は債券に投資する場合より小さいと言えます。
PFFの投資戦略
4%を超える高利回りが魅力のPFFですが、価格変動幅が大きいなど、債券投資と比べると相応にリスクもあります。
PFFへの投資を検討する場合、債券ETFとの比較ではなく、高配当株式とPFFのどちらに投資するのがよいかを比較する、ということでよいのかなと思います。
現在、VYM(バンガード米国高配当株式ETF)の分配金利回りは2.75%ということなので、PFFの4.64%は魅力的な水準のようにも思えます。
また、PFFの優先株発行体の業種が金融機関に偏っているので、別途金融機関の株式を保有している場合は、リスク集中に気を付けて投資検討するのがよいと思います。

価格変動も少し大きいので、あまり大きなポーションの保有はしませんが、ポートフォリオ全体の利回り向上のために、少し保有しています。
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