高配当銘柄として個人株主も多い関西電力が、2022/4/28に前期の決算と今期の業績予想を発表しました。
今期の業績予想については、燃料価格高騰、原子力使用率の低下などの原因により、1,000億円の赤字予想、配当についても未定と発表されました。
今回は、関西電力株を例に、高配当株の売り時について紹介します。
高配当株の売り時は?関西電力株を売却。
今回、わたしは保有する関西電力株を全て売却しました。
理由は、
- 無配当だと魅力はない(高配当以外に魅力がない)
- 今後も安定した配当が見込めるか不透明
- 他の高配当銘柄に資金を振り向ける方がよい(魅力的な高配当銘柄はいくらでもある)
ためです。
高配当株の売り時については、以下のように考えています。
- 無配、減配(程度による)になったとき
- 安定した配当が見込めなくなったとき
- 他にもっと魅力的な投資対象が見つかったとき
- すぐに売るか待つかは銘柄による(投資目的が配当狙いのみか、キャピタルゲインも狙えるか、事業の将来性など)
以下、関西電力株を売却する判断に至った理由について解説します。
無配当だと魅力はない
以下は関西電力の長期の株価推移です。

これを見てもわかるように、株価は1,000~2,000円付近で低迷しています。
安定して高配当が受け取れるのであれば、株価が横ばいでも長期保有する意味はまだありますが、配当も受け取れない、株価の上昇も見込みずらいとなると、長期保有するメリットがありません。
今後も安定した配当が見込めるか不透明
過去の配当金推移
以下は関西電力の過去の配当金の推移です。

東日本大震災前は配当金は非常に安定しており、昔は配当株と言えば電力株、という時代もありましたが、原子力発電所の稼働停止の影響などもあり、震災以降の電力会社の配当は安定的とはいいずらい状況になっています。
2012~2015年は4年連続無配が続いたこともあります。
2022年の赤字、配当未定の要因
以下は関西電力の決算発表資料の中の、2022年の赤字転落予想について説明した箇所です。

主な減益要因は、燃料費の高騰、原子力利用率の低下、再エネ交付金の減少のようです。
電力料金値上げで価格転嫁をするものの、収支が悪化し、赤字になるということです。
燃料費の高騰や原子力利用率の低下については、今後も不透明な状況が継続すると思いますので、どれぐらいの期間で業績が回復するのか読みずらいです。
フリーキャッシュフローもマイナス
以下は関西電力のフリーキャッシュフローの推移です。
フリーキャッシュフローは、営業キャッシュフロー(本業で稼いだキャッシュ)ー投資キャッシュフロー(設備投資等で使用したキャッシュ)です。

過去3期連続で、フリーキャッシュフローはマイナスとなっており、本業で稼いだキャッシュより、設備投資・更新などに必要なキャッシュが多い(不足分は借入等で資金調達)という状況が続いています。
これらの過去の配当実績、赤字転落の要因、キャッシュフローの状況を見る限り、今後、安定した配当を期待できるのか、疑問符が付きます。
他の高配当銘柄に資金を振り向ける方がよい(他に魅力的な高配当銘柄はたくさんある)
以上見てきた通り、関西電力については、今後の配当や株価上昇が不透明な状況です。
もちろん、そのような状況下であえて投資をして、業績回復後の株価上昇を狙うという投資手法もあります。
ただ、高配当株投資をする方の多くは長期的に安定した配当金を受け取れることを重視していると思いますので、そのような方にとっては、無理に関西電力に投資をし続けるメリットはあまりないです。
例えば以下は21期連続増配中のKDDIの配当金推移です。

KDDIの株価は現在4,489円で、配当利回りは3%程度ですが、今後も増配が見込めるとすると、このような銘柄を長期で保有し、安定した配当を受け取る方が魅力的な気がします。
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まとめ
今回は、関西電力を例にして、高配当株の売り時について解説しました。
高配当株投資については、長期で安定した配当を見込める銘柄に投資をする方が報われる可能性が高いかなと思います。

わたしは保有していた関西電力株はすべて売却をしました。
高配当株の中での業種分散をする狙いで購入しましたが、過去の配当推移等を見てもあまり安定的ではないため、購入すべきではなかったかも知れません。
今後、その資金は別の優良な高配当株に振り向ける予定です。




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