FIREを目指している人は、FIRE後、FIRE時の資産がどれぐらい持つのか?というのを一度はシュミレーションしたことがある、という方が多いと思います。
これは運用利回りと毎月の取り崩し額から計算できます。
今回、いろいろとシュミレーションをする中で、実は「FIRE後の運用利回りを上げるより、サイドFIREで収入を得た場合の方が資産が長持ちする」ということに気付いたので、参考までに紹介させて頂こうと思います。
運用利回りを上げるより、サイドFIREで収入を得た方が資産が長持ちする!?
最近は便利な計算サイトがあり、今回は、野村證券のマネーシュミレーター「みらい電卓」を使って計算をしました。
結論としては、無理して運用利回りを上げるより、サイドFIREで収入を得た方が資産が長持ちしそうです。
以下シュミレーション結果を順に紹介していきます。
前提条件
まず、前提条件は以下の通りとします。
- FIRE年齢:45才
- 月の生活費:35万円(家族持ちを想定)
- FIRE時の資産:9,000万円
- 年金受給開始年齢:70才(年金受給開始後は、年金>生活費を想定。70才までFIRE時の資産が持てばよいものとする)
最も現実的な、基本のシュミレーション
FIRE後は、資産が減らないような安全なポートフォリオにする前提で、運用利回りは1%と想定。
結果:24年1カ月(69.1才)。

ギリギリ持たない(FIRE時の資産が年金受給開始までになくなる)、という結果になりました。
運用利回りを上げた場合のシュミレーション
次に、運用利回りをもう少し上げてみたとします。
以下は運用利回りを3%にした場合です。
結果:34年(79才)。

利回り3%で運用できると、年金受給開始まで資産は枯渇せずに持ちます。
ただ、個人的には、FIRE資産総額に対して3%の利回りというのは、結構厳しいのでは?という考えです。
もちろん、株式の長期の利回りは、過去の実績としては3%を優に超えています。
ただ、現実的に、会社を退職した後に、資産の大半を株式のようなリスク資産で運用する勇気があるか、というと、わたしはありません。
「そこまで高い利回りで運用しなくても、資産運用で損さえしなければ何とか一生分の生活費は持ちそう」という場合や、「家族持ちでのFIREなので、最悪のケースでも家族の最低限の生活を守りたい」というような場合は、高利回りを求めてリスクをとった資産運用をする、ということについて、「もう少し運用収益は欲しいけど、そこまでリスクはとりたくないな」と感じる方もいるのではないでしょうか。
サイドFIREにして月10万円稼いだ場合
では次に、サイドFIREにして月10万円稼いだ場合のシュミレーションをしてみます。
ここでは運用利回りは1%のまま、引出金額を35万円から25万円に減らして計算をしています(10万円の収入がある分、引出金額が減る)。
結果:35年8カ月(80.8才)

結果として、運用利回りを2%上げるより、月10万円稼ぐ方が、FIRE時の資産は長持ちする、ということになりました。
はじめにこの結果をみたときに、違和感がありました。
なぜなら、9,000万円×2%=180万円=15万円/月なので、運用利回りを2%上げる方が、10万円/月稼ぐより金額が大きいからです。
少し考えるとわかるのですが、運用収益は資産が減っていくため、同じ2%でも年々小さくなっていきますが、月10万円稼ぐというのは資産額と関係がありません。
そのため、最初は運用収益の方が大きいのですが、資産が6,000万円を下回った後は、月10万円稼ぐ方が大きくなるのですね。
まとめ
今回シュミレーションをしてみて、あらためて、運用収益以外で稼ぐことが結構インパクトが大きいのだなということを認識しました。
またこれは、稼ぐ以外にも、生活費を下げるということでも同様の効果が得られます。
(先のサイドFIREシュミレーションでは10万円/月を稼ぎ続けることになっていますが、稼げなくなった年齢からは生活費を落とすことで25万円/月の引出額に近づける)
もちろん株式に長期で投資すれば、資産は雪だるま式に増えていく確率は高いのでしょう。
一方で、家族持ちでFIREする場合、FIRE後に資産運用で大きなリスクをとってしまって資産が大きく目減りする、というのは最も避けたい失敗です。
取り返しのつかない大失敗を避ける、という意味では、資産運用は安全重視で、サイドFIREで少し稼ぐというのも一つのFIREの形かなと思います。
さらにいうと、サイドFIREで安定して毎月稼げるようになると、資産運用でももう少しリスクをとってもよい状況になり、結果、大失敗は避けられる保険ができた状態で、資産拡大も目指していける体制になります。
このような道筋が家族持ちFIRE族にとっては一つの理想の順序かも知れません。
↓FIRE後の現実的な運用利回りがいくらになるか試算してみた記事です。




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