株価急落局面。動くべきか、待つべきか

資産運用コラム
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イラン情勢の長期化、エネルギー価格の高止まりによる物価上昇懸念から日米の株価は最高値から10%以上下落しました。

このような株価急落局面は割安に買いたいものを仕込めるチャンスでもありますが「いま動くべきか、もう少し待つべきか」と迷うタイミングでもあります。

今回は「いまの株価急落局面で動くべきか、待つべきか」について考えてみたいと思います。


結論

まず結論です。

私の戦略は「全力投球でも完全静観でもない中庸策」です。

具体的には以下の戦略を取ります。


  1. リバウンド益を狙った短期トレード
  2. 高配当株の「時間分散」での仕込み
  3. インデックス積立は何も考えず継続

このような戦略をとる理由を以下、詳しく説明します。


数字上の「パニック」と肌感覚の「余裕」のギャップ

今回の急落局面での「恐怖指数」を見ると「恐怖指数」の数字自体は跳ね上がっています。

VIXは30を超え、日経VIも50を突破

これは歴史的に見ても毎年起こる水準ではなく、コロナショックやトランプ関税ショックなど「数年に一度しか見られない水準」です。

【米国市場の恐怖指数VIXの長期チャート】

【日本市場の恐怖指数日経VIの長期チャート】


しかし、投資家の皆さんの肌感覚はどうでしょうか?

SNSや市場の空気感を眺めていても、かつての暴落時のような「もう終わりだ」という絶望的な悲壮感は全く感じられません。

その理由は「ここ数年の株価の上昇」にあると思います。

特に日本株は直近で10%下げたといっても、実は年明け以降の勢いよく株価が上がった分が削げ落ちただけに過ぎません。

多くの投資家にはまだ「含み益というクッション」が残っており、そのため恐怖指数の数字ほどの「恐怖」を投資家が感じていないというのが、現状の実態だと思われます。


データが示す「バーゲンセール」にはまだ遠い現実

「株価が下がったときは高配当株を仕込むチャンス」という意見も聞かれます。

しかし冷静に数字を比較してみると、今はまだ「お買い得」とは言い切れない現実が見えてきます。

以下の表は、過去の本当の暴落時(コロナショック)と、現在の主要セクターの配当利回りを比較したものです。


セクター/指標コロナショック時
(2020年3月)
現在の水準
(2026年3月)
評価・コメント
総合商社4~5.5%2%弱株価が高く、高配当といいずらい水準
メガバンク5~6%3%前後コロナショック時の半分程度の配当利回り
日経平均株価2.5~3%2%弱全体で見ても株価「大底」ほどの魅力はない
日経VI5850数字ほどの「総悲観」は感じられない

かつての暴落局面では、総合商社やメガバンクですら配当利回りが5%を超える水準でした。

それに比べれば今の水準は「バーゲンセール」ではなく、今の株価急落は過熱感が少し冷めて「適正なスピード調整がされている」に過ぎないとも思えます。


「機会損失」とどう向き合うか?私の投資戦略

「割安ではない」とはいえ、恐怖指数が高い局面で買うのが定石であることも事実です。

指をくわえて見ているだけでは、リバウンドの利益を取ることはできず、折角の仕込み機会を逃す「機会損失」になります。

そこで私が現在とっている戦略は、以下の3つの戦略です。

リバウンド益を狙った短期トレード

恐怖指数が大きく上昇した日(株価が大きく下落した日)に、短期的な反発を狙って「日経高配当50 ETF」などを購入します。

「長期保有」目的ではないので、株価が反発したら売却して、リバウンド益を取ります。

反発しない場合は持っておけばよいと思える対象を使って、ちょこちょこ小遣い稼ぎをするイメージです。

高配当株の「時間分散」での仕込み

「今が底」と決め打ちせず、数回に分けて少しずつ買い下がります。

例えば配当利回りが3.5%、4%と上がっていくたびに買い増せるように、弾を温存しておくのが負けないコツです。

インデックス積立は何も考えず継続

地政学リスクのニュースを追いかけ始めると、つい積立を止めたくなるかもしれませんが、何も考えず継続します。

株価が安いときに積み立てすることで多くの株数を買えますから、積み立てを止める理由がありません。


まとめ

相場の行く末は誰にもわかりません。

今の状況を「絶好の買い場」と妄信するのも「さらなる暴落を恐れて何もしない」のも、どちらも極端に思えます。

そのため、わたしは「全力投球でも完全静観でもない、自分なりの中庸策」を取ります。

「もし、ここからさらに10%、20%下がったら自分はどう動くか?」も考えて、常に弾は切らさず、長期的な目線で、時間分散での追加投資を続けていこうと思います。

本日もお読みいただきありがとうございました。

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